ちまちま雑記

老犬介護のこと、日々の雑記

愛犬とのお別れから

ご無沙汰しておりました。

 

このブログを始めたきっかけでもある愛犬が去年の10月に亡くなりまして。介護期間も含めると1年半ほどでしょうか・・先生には入院案件と言われたのを自宅介護で乗り切っていたので、毎日2,3時間間隔の睡眠しか取れず、寝ても覚めても犬中心の生活を送っておりました。

調子の悪い時はあるものの、食欲は旺盛で、寝たきりというわけでもなく、毎日うろうろ動き回っていたので、意外と長生きしちゃうのでは・・なんて思う時期もあったのですが、やっぱりその日は来てしまいました。 

 

15歳になる前あたりから腎不全の症状が悪化、その治療中に肺水腫になり、心不全の診断。3度目の肺水腫の治療で腎臓が限界を迎え、最後はほとんど食事をしない状態になり、1週間後に私の横で静かに息を引き取りました。15歳8ヶ月でした。

腎不全だと老廃物が処理できなくなるので、突然痙攣を起こしてそのまま苦しんで亡くなったり、肺水腫だと肺に血液が溜まって窒息死することもあると聞いていたので、どちらの可能性もあるうちの子もそうなったら・・と思うと辛くてずっとしんどかったのですが、ご飯を食べなくなってからは心臓の症状も落ち着いて、食べないから腎臓も大丈夫だったみたいで、最後は眠るようにいけたのでよかったかなと思います。亡くなるまでの1週間、私への心の準備期間ももらえたような気がします。

 

 最後に用意しておいてよかったもの

病院で処方してもらった流動食

痙攣止めのお薬2種(緊急時の強めの座薬と食事の時に飲ませる軽い症状用)

スポイト(お薬を砕いて水に溶かして飲ませていました)

注入器(シリンジ):大中小(流動食、お水など寝たままでも飲ませられる)

タオルいっぱい(亡くなった後も保冷剤を巻くのに使ったり)

鼻詰まりに効きそうなもの

 

腎不全は痙攣の症状が一番怖いのですが、痙攣中、飼い主は見てることしかできないんですよね・・(思わず擦ったり押さえたりしてしまうんですが、噛まれることもあるらしいです)うちの子も食べなくなるちょっと前に2回ほど痙攣を起こしていたので、また痙攣が起きたら・・と思うと、ご飯の時間がトラウマになるほど。痙攣止めは「いざという時は自分が止めてあげられる!」というのがお守り代わりになって、気持ち的にすごく助かりました。獣医の先生には「先生に頼れない時に自分でできることは何か」を聞いておくのが大事かなぁと思いました。獣医さんは基本対処療法だと思うので、なんで言ってくれなかったの!と憤るよりも、自分から聞いたほうがいいです。

 

鼻詰まりに効きそうなもの・・は、ちょっと盲点だったのですが、亡くなる前って免疫力が落ちるので、細菌に感染しやすくなるんですね。それで、目やにや鼻水が出たりするのですが、うちの子も鼻が詰まって呼吸がしづらくなっていたので、赤ちゃん用の鼻水吸い取り器で試したりしたんですが、鼻水ほど液体ではないのでうまくいかず・・・。乾燥してるのがよくないそうなので、冬場は加湿器かけて湿度に気を使ってあげるといいかもしれません。

 

あと、シリンジは、森乳さんの注入器を買ったのですが、立て掛けておけるので一番メインで使ってました。サイズ違いも何本か買っておくと使い分けできて便利です。
ただ、流動食は割とすぐ慣れてくれたのですが、お水をこれで飲ませると鼻のほうに入ってむせちゃうんですよね。鼻口の構造上どうしてもそうなっちゃうらしいです。ゆーっくりゆーっくり舌を湿らせるように入れてあげるとうまく飲んでくれました。

 

 

亡くなった時に用意しておいてよかったもの

保冷剤いっぱい

アルミシート、クールマット

焼き場とかペット葬の下調べ

 

保冷剤は、大が3個、中が3個,小が10個くらい使ったと思います。お腹と背中に保冷剤(大)を置いて、あとは中と小で埋める感じです。何しても保冷剤から水滴が出てくるので、ビニール袋(保冷剤を冷やす時に冷凍庫に入れるので、遺体と直接接触しないようにするため)に入れて、それをタオルで包んで入れました。
ドライアイスのほうが長く保つらしいですが、ネットで調べたら当日頼んでも届くのに3日以上かかるとこばかりで、うちは間に合いませんでした。10月+室内冷房で保冷剤をこまめに取り替えながらで3日くらいは大丈夫でしたよ。

 

保冷剤の他に、ちょうどよかったのがアルミのクールマット。亡くなったばかりって、まだ体が暖かいんですよね。腐りやすいのは内蔵なので、熱がこもるとよくないということで、アルミシートが床面を保冷するのに役立ちました。生前は全然使ってくれなかったのに。

 

最後に、ペット葬のことも。見ると悲しくなるのですが、悪徳業者もいるし、値段もピンきりだったりなので、相場くらいは知っておこうと思って、元気なうちにいくつか候補を調べていたのが役立ちました。愛犬が亡くなった直後は、悲しすぎてもう何もしたくない…という気持ちがすごいのと、名前を出しただけでも泣いてしまうので、電話をかけたら住所と名前と時間だけは紙に書いておくとかしてちゃんと言えるようにしておくといいと思います。そのくらい言えるやろと思うかもしれませんが・・・私は泣きじゃくって、住所を間違え、電話番号はぱっと出てこないし、日付もやっとのことで伝えて、受付の方にだいぶ迷惑をかけてしまいましたので・・・。それでもちゃんと待って聞いてくれて、大変優しい住職さん(たぶん)だったんですが、それでまた泣いてしまいました。ハンカチも必要ですね・・


ペット葬については、みなさん好みが色々あると思いますが、

うちの基準は、↓こんな感じでした。

・金額が良心的(3.5円~5万くらい)
・人間用のお寺に併設されてるとこがいい(人間用のお寺でペット葬をしてくれる)
・骨は返骨してくれる
・シンプルなお葬式と納骨用品を用意してくれる(変に飾り立てたくはない)

幸い、条件通りのペット葬をしてくれるお寺が近くにあったので、そこに決めました。

 

火葬は1時間くらい。返骨してもらって、今はリビングの棚の上に置いています。

 

亡くなってから1ヶ月くらいは、何をしても泣けてきて、毎日泣いてばかりいたのですが、49日とはよくいったもので、そのあたりからだいぶ落ち着いてきて、半年ほど経った今も寂しいですが、愛犬の話をして泣くようなことはほとんどなくなりました。

 

またペットを飼うか?と言われると、今のところNOですが、今回、息を引き取る瞬間から最後の処理まで、自分で全部きちんと看取ることができたので、もしまた飼うことになったなら、またちゃんと最後まで看取ってあげられる気持ちは作れたなと思います。
ほんとにほんとに16年ありがとうという感謝の気持ちでいっぱいです。

 

これからまた新しい一歩を踏み出すため、ブログも少しずつ更新していければなと思います。

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。